血便が出た

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血便の原因

血便の原因

血便は、大腸や肛門から出血している状態を指します。切れ痔など、原因が肛門にある場合、より血液が赤く液状になります。一方、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの場合、肛門近くからの出血は赤いですが、肛門から離れた場所からの出血は、血の色が褐色や暗赤色になります。黒い場合は胃などの上部消化管出血が疑われます。

血便の場合に考えられる病気

大腸がん

大腸がんは、大腸に発生するがんで、腺腫という良性のポリープが、がん化して発生するものと、粘膜から直接発生するものの2種類があります。大腸がんは早期段階では自覚症状はほとんどありませんが、進行すると血便や便の表面に血液が付着する、便が細くなる、下痢と便秘を繰り返すなどの症状が出ることが多くなります。

大腸ポリープ

大腸ポリープとは、大腸にできるいぼのような隆起性の病変のことを指します。大腸ポリープには、様々な形があり、大きさも1mm程度の小さいものから数cmまでと様々です。ポリープには、非腫瘍性のものと、腫瘍性のものがあります。非腫瘍性のものには、炎症性や、過形成性といわれるものがあります。腫瘍性のものには、大腸ポリープのうち約8割を占めるとされる腺腫やいわゆる「がん」が含まれます。

虚血性腸炎

虚血性腸炎とは、大腸の血管が一時的につまり、大腸壁が虚血に陥って粘膜に炎症や潰瘍などができる病気です。左側の下行結腸やS状結腸を中心に血流低下が起こりやすく、腹痛や下痢、血便などの症状が現れます。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる病気です。血便や下痢、腹痛などの症状が現れます。病変は直腸から連続的に、そして上行性に広がる性質があります。

胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍とは、胃酸という攻撃因子とそれに対する防衛因子のバランスが崩れて粘膜が傷ついた状態です。ピロリ菌感染や非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の服用によって引き起こされることが多いです。

胃がん

胃がんは、胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が何らかの原因でがん細胞となり、それがどんどん増加することで発生します。胃がんは、早い段階では自覚症状がほとんどなく、かなり進行しても症状がない場合があります。なお、食事がつかえる、体重が減るといった症状がある場合、進行胃がんの可能性もあります。

感染性腸炎

感染性腸炎は、食べ物や水を介して各種のウイルスや細菌に感染し、発熱、下痢、腹痛、悪心、嘔吐などの胃腸炎の症状を来す病気です。人やペットから接触感染することもあります。

大腸憩室

大腸憩室は、大腸壁に5mm~10mmに袋状のへこみができた状態です。通常は1cm程度のものがほとんどですが、大きなものでは開口部が2cmを超えることもあります。基本的には無症状ですが、憩室部の血管が破れて出血する大腸憩室出血や、憩室内に細菌が感染して起こる大腸憩室炎といった急性疾患の合併につながる可能性があります。

食道がん

食道がんは、食道の内面をおおう粘膜の表面からできるがんです。食道のどこにでもできる可能性がありますが、約半数が食道の中央付近から発生します。食道がんは、初期には自覚症状はほとんどありませんが、がんの進行につれて、飲食時の胸の違和感、飲食物のつかえ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状が出ます。

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