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院長紹介
院長
藤山 徹Toru Fujiyama
プロフィール
出身
大阪医科大学
経歴
大阪医科大学で研修終了後、済生会中津病院、済生会茨木病院消化器内科副部長などを経て、現在に至る。
所属学会
- 日本内科学会
- 日本消化器病学会
- 日本消化器内視鏡学会
- 日本肝臓学会
資格等
- 日本内科学会認定医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本医師会認定産業医
院長インタビュー
がんを早期に発見すれば
簡単な治療で治すこと
が可能
定期的に内視鏡検査を受けるメリットは?
胃・大腸といった消化器で起こる病気は多岐にわたり、その中には胃がんや大腸がんなどの命を脅かすものもあります。現在、日本では高齢化社会が急速に進んでいますが、高齢になってからの死因の上位を胃がんや大腸がんといった消化管がんが占めています。定期的に内視鏡検査(胃カメラ検査・大腸カメラ検査)を受けることで、これらの早期発見が可能となります。そして、早期発見によって手術などの大きな治療が回避できるので、社会復帰を早めることもできます。
がんによって命を落とさずに済んでも、発見が遅れるとQOL(Quality of life:生活の質)の低下に繋がります。そうならないためには、できるだけ早い段階での病変の発見が重要です。胃がんにせよ、大腸がんにせよ、粘膜の中に留まっているうちに発見できれば内視鏡的切除だけで根治させることが可能となります。
どの程度のペースで受けるべき?
患者様によっておすすめする頻度は異なりますが、ポリープが発見された場合には翌年も受けられることをおすすめします。例えば大腸ポリープの場合、ポリープが1個見つかれば他の部位でも見つかる場合が多く、また大腸にはひだが多いので見逃す可能性もゼロではありません(もちろん、そうしたことがないように精密に検査します)。
「ポリープを見つけて切除する」ということを繰り返すうちにすべてなくなり、「クリーンコロン」と呼ばれる状態になります。日本のガイドラインではまだ定められてはいませんが、アメリカではクリーンコロンになれば検査の間隔を相当年数あけても大丈夫とされています。なので、ポリープが見つかった方はクリーンコロンになるまで、しばらくは検査を受け続けることが大事です。
発見が遅れると深刻な
事態を招くことも
「検査で怖い病気が見つからないか心配…」という方もおられますが?
内視鏡検査を受けてがんなどの病気が見つかるのが怖い、なので検査に踏み切れないというお気持ちもわかりますが、病変をそのままにしていると「怖い」では済まない事態になってしまう場合があります。がんなどの重篤な疾患ほど初期症状が現れにくいので、怖がらずに積極的に検査を受けていただきたいと思います。
あと皆様に知っておいていただきたいのが、「内視鏡検査はがんを見つけるためだけの検査」ではないということです。胃炎、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎など、発見できる病気は多岐にわたります。大腸においては、近年、日本人に少ないとされていた潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(UC)が生活習慣の欧米化にともない増加傾向にありますが、そうした病気の発見にも有効です。
お腹の調子が悪い、下痢が続く、血便がある場合でもがん以外の病気の可能性があり、それは検査してみるまでわかりません。内視鏡検査は様々な病気の発見に有効で、その1つに「がんの早期発見」があるのです。もちろんがんの早期発見は内視鏡検査の大きな目的の1つですが、「内視鏡検査=がんの発見」というイメージにとらわれ過ぎて検査をためらい、他の病気の発見が遅れるのは避けるべきです。
さらに胃や大腸の病気では、器質的な異常が認められないにもかかわらず症状が現れるものもあり、胃では機能性ディスペプシア、大腸では過敏性腸症候群などがそれにあたります。これらの病気に対しては、まずは検査でがんや炎症などの可能性を除外したうえで、しっかりと治療にあたるべきだと思います。
大阪市東部のがんの
死亡者数を減少させたい
サイトをご覧の方へお伝えしたいことは?
悪性、良性にかかわらず、日本人は消化器系の病気になる方が多いです。もし症状でお困りでしたら、お一人で悩まずに一度ご相談ください。お困りの症状の原因を明らかにしたうえで、改善するためにどうすればいいのか、一緒になって考えていきます。
日本人における大腸がんによる死亡者数は、男性で3位、女性では1位となっています。このようなリスクを低減させるためには、小さいうちから芽を摘むのが大事とされていて、前述したクリーンコロンの状態になるとがんによる死亡率が低下するというデータもあります。
当院では地域にお住まいの方々へ胃カメラ検査・大腸カメラ検査の受診を積極的に推奨することで、「大阪市東部のがんの死亡者数が減った」と言われるような状態になればと願っています。私一人にできることは小さいかもしれませんが、少しでも寄与できればと思っています。