便が細くなるとは

通常、一般的な便は3～4cmほどの大きさですが、何らかの問題が生じて、便の直径が1cmほどの細い便が出ることがあります。その結果、残便感を感じる場合があります。この状態のことを「便が細くなる」と言います。

便が細くなる原因

大腸がん

便が細くなる理由の一つに大腸がんがあります。大腸がんになると大腸が狭くなり、狭い大腸を通るために便が小さくなります。大腸がんのために便が細くなっていると、がんがかなり進行している恐れがあるため、早めの受診が必要です。

大腸が部分的に狭い

大腸憩室炎や虚血性腸炎を繰り返し、それが治っていく課程で大腸が狭くなる場合があります。そのため、便が細くなることがあります。

食事量の低下・ダイエット

腸に何かの異常があるのではなく、食事が少なかったりダイエットをしたりすることで十分な太さの便が出ずに便が細くなってしまいます。加齢による食事量の減少のほか、無理なダイエットで食事制限をしている若い女性も増えてきています。

便が細くなった場合の検査

腹部レントゲン

腹部レントゲンで、大腸閉塞の有無を確認します。大腸がつまっていたり、つまりかかっていたりする場合は、大腸カメラを利用するために必要な下剤を投与することでさらに症状が増悪してしまうリスクがあります。

大腸カメラ

腹部レントゲンで異常がない場合は、大腸カメラを行います。大腸カメラを行えば、大腸がんの有無を確認できます。

その他注意すべき症状

便が細くなっている以外に、下記のような症状がある場合には注意が必要です。症状をそのままにせず、クリニックにご相談ください。

・残便感がある
・便が柔らかい
・数回に分けて排便がある
・排便前にお腹が痛む
・便秘と下痢が繰り返す
・下痢が長引く
・大量のおならが続く